ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「どうした?」
「シアが気付いたんだが、この魔物は人為的に発生させられているらしい。シア、いつまでこの状態は続くんだ?」
「核に込められた瘴気が消滅するまでは続きます。でも、たぶん、まだまだ残っていると思うんですよ。あっちから現れる魔物が数を減らしてないので」

 なんとなく、なんとなくではあるけれど、そんな気がしてならない。
 シアの勘は、こういうことではよく当たる。

「お嬢さんが行けば、どうにかなるのか?」

 騎士団長は、シアとは今が初対面だ。できるだけ力強く見えるといいなと思いながら、シアはうなずいた。

「できます。私、ポーション職人としてはけっこう有能なので!」

 ポーション職人が瘴気をどうにかできるわけではないのだが、聖女とは名乗りたくなくてそう口にした。

「――だそうだ。俺がこいつを担いで、核のところまで走る。援護しろ」
「――は?」

 思わずシアは目を剥いた。シアを担いで、走る。いったいどういうつもりだ。

「なに言ってるんですが、あなたは!」

 横からすさまじい勢いでアキが突っ込んできた。
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