ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
シアからは見えないけれど、エドの表情が変わったような気がした。それと共に、今までもぴりぴりしていた彼の雰囲気がますます強く張り詰める。
「――消えろっ!」
無理やり上半身を持ち上げ、もう一度魔力を放り投げる。再び空に立ち上る真っ白な光と共に、魔物が消滅した。
「行くぞっ!」
シアを抱えたまま、エドが魔物の核に剣を振り下ろす。彼の剣が核を叩き割った瞬間、黒い靄――いや、黒い塊が一気に飛び出してきた。
(……全部、取り込む! 全部、浄化する!)
エドに抱えられたまま、シアは両手を広げる。
一気に押し寄せてきた瘴気は、シアの身体に近づくと靄となり、そしてそのままシアの身体に吸い込まれていく。
(これだけの量になると、追いつかない、な――でも、やるしかない!)
浄化の力を全力で解放。
それでも追いつかなくて、シアの髪が黒く染まっていく。風に巻き上げられた髪が視界の隅を横切った。
(気持ち悪がられてるだろうな……)
瘴気の浄化が追い付かないと、髪も瞳も黒く染まる。かつて家族だった人も、婚約者だった人も、この目の色や髪の色を気持ち悪いと嫌がったものだった。
「――消えろっ!」
無理やり上半身を持ち上げ、もう一度魔力を放り投げる。再び空に立ち上る真っ白な光と共に、魔物が消滅した。
「行くぞっ!」
シアを抱えたまま、エドが魔物の核に剣を振り下ろす。彼の剣が核を叩き割った瞬間、黒い靄――いや、黒い塊が一気に飛び出してきた。
(……全部、取り込む! 全部、浄化する!)
エドに抱えられたまま、シアは両手を広げる。
一気に押し寄せてきた瘴気は、シアの身体に近づくと靄となり、そしてそのままシアの身体に吸い込まれていく。
(これだけの量になると、追いつかない、な――でも、やるしかない!)
浄化の力を全力で解放。
それでも追いつかなくて、シアの髪が黒く染まっていく。風に巻き上げられた髪が視界の隅を横切った。
(気持ち悪がられてるだろうな……)
瘴気の浄化が追い付かないと、髪も瞳も黒く染まる。かつて家族だった人も、婚約者だった人も、この目の色や髪の色を気持ち悪いと嫌がったものだった。