ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 ベラはポーション職人の夫が工房を抱えている関係で、ここから歩いて五分程度離れたところで暮らしているのだ。

「――ベラさん、ナニコレっ」

 階段を上り、三階の部屋に入ったシアは、そのまま階段を転げ落ちるようにして戻った。

「なにこれって、お礼だろうね」
「――いらないって言ったんだけど!」
「じゃあ、つっ返すかい?」
「それもちょっと!」

 三階の部屋にあったのは、可愛らしい服や服に合わせた小物だった。
 誰が選んだのか、ものすごくセンスがいい。
 可愛らしい服といっても、必要以上にフリルやレースがついているわけではなく、機能的でありながらも、可愛らしさも忘れていないという雰囲気だ。
 例えば、ブラウス。仕事着にも使える白いシンプルなものだが、胸元にリボンを結ぶ形なのが可愛い。襟に刺繍が入っているのも、センスがいい。
 それに合わせるのは、茶のベストとスカート。こちらは無地で余計な飾りはつけられていない。さらに、その上からはポーション職人には欠かせないエプロンだ。
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