ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 もう一着はピンクのワンピース。こちらは、外出を想定しているのか、ブラウスとベスト、スカートのセットと比べると少し装飾が多い。
 襟にはレースがつけられていて、袖はふわっと膨らんでいる。
 それから胸元にはブラウス同じようにリボンと、身頃の前面にはくるみボタンが飾りとしてつけられている。スカートもふわふわとしていて、見ているだけでわくわくしてしまう。
 ブーツや小さな鞄など、シアと同じ年ごろの女の子なら喜びそうな小物もいくつか添えられていた。
 その他にも、数着の服や小物が贈られてきた。いずれも上質なものだが、庶民の生活からかけ離れて贅沢な品というわけではない。おまけに絶妙に可愛らしい。

「あれ、王様からのお礼だってさ」
「お礼はいらないって言ったのに!」
「あんたの服装が気になってたんじゃないの?」
「そんなみっともない格好しているつもりはないんだけど」

 シアの服は、古着屋で買ったものと、マルが仕立ててくれたものだ。
 庶民は古着屋で服を買うのは当たり前。マルがブラウスを仕立ててくれただけ、まだましだとシアは思っている。

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