ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「それなら、もらっておきな。別に総シルクってわけじゃないんだし」
「シルク使ってるの?」
「庶民の服にシルクはないでしょ、庶民向けの素材だから安心しなさい」
だよねえ、とほっとしたら小さな笑いが零れた。
(王様、意外にいい人なのかも)
最初の印象は最悪だったけれど、無理に呼び出さずにこういう形で街の人間に気を遣えるのなら、シアが思っていたよりいい人なのかもしれない。
今度、彼とすれ違うことがあったら、また呪いは祓っておいてあげよう。シアの方からも、こっそりお礼はしておくべきだ。
「せっかくだから、着替えておいで」
「いいの?」
「着るためにくれたんだろ。いっそ、あそこに住んでることにする?」
「住んでることって?」
「あんた、どこに住んでるのか知られたくないんでしょ。だから、うちを連絡先にした――だったら、ベラの家に住んでるって言っときな」
それで、大丈夫なのだろうか。シアの出入りを誰かが監視するなんてこともないのだろうが。迷っているシアに、ベラは笑って見せた。
「そうしときな。誰でも知られたくないことの一つや二つあるだろ」
「……ありがとう」
「シルク使ってるの?」
「庶民の服にシルクはないでしょ、庶民向けの素材だから安心しなさい」
だよねえ、とほっとしたら小さな笑いが零れた。
(王様、意外にいい人なのかも)
最初の印象は最悪だったけれど、無理に呼び出さずにこういう形で街の人間に気を遣えるのなら、シアが思っていたよりいい人なのかもしれない。
今度、彼とすれ違うことがあったら、また呪いは祓っておいてあげよう。シアの方からも、こっそりお礼はしておくべきだ。
「せっかくだから、着替えておいで」
「いいの?」
「着るためにくれたんだろ。いっそ、あそこに住んでることにする?」
「住んでることって?」
「あんた、どこに住んでるのか知られたくないんでしょ。だから、うちを連絡先にした――だったら、ベラの家に住んでるって言っときな」
それで、大丈夫なのだろうか。シアの出入りを誰かが監視するなんてこともないのだろうが。迷っているシアに、ベラは笑って見せた。
「そうしときな。誰でも知られたくないことの一つや二つあるだろ」
「……ありがとう」