ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「ご自分の立場を忘れないでくださいね」
この側近、本当に容赦ない。だが、彼の言うのも当然だ。
「……しかたないな」
きっと、今まで通りでいるのが一番いいのだ。
* * *
ジュスランは、エクスレイ伯爵家の扉を思いきりばたんと開いた。
「――おい!」
「殿下、どうなさいましたか?」
慌てた様子で、エクスレイ伯爵が飛び出してくる。ジュスランが手に怪我を負っているのを見て、彼は慌てた様子で奥に声をかけた。
「ジェルトルーデ! ジェルトルーデ、すぐに出てきなさい」
使用人を走らせるのではなく、玄関ホールから叫ぶなど貴族としてあるまじき行為だ。だが、今はそれをとがめている余裕もなかった。
「お父様、どうかなさいました?」
ゆったりとした動作で、ジェルトルーデは階段を下りてくる。それは、自分の美しさを知り尽くした所作であった。
彼女の顔を見ていると、ジュスランの苛立ちが募る。
(――お前達のせいで!)
よく考えてみれば、ヴィニーシアがいなくなってからというもの、ジュスランはついていない。
この側近、本当に容赦ない。だが、彼の言うのも当然だ。
「……しかたないな」
きっと、今まで通りでいるのが一番いいのだ。
* * *
ジュスランは、エクスレイ伯爵家の扉を思いきりばたんと開いた。
「――おい!」
「殿下、どうなさいましたか?」
慌てた様子で、エクスレイ伯爵が飛び出してくる。ジュスランが手に怪我を負っているのを見て、彼は慌てた様子で奥に声をかけた。
「ジェルトルーデ! ジェルトルーデ、すぐに出てきなさい」
使用人を走らせるのではなく、玄関ホールから叫ぶなど貴族としてあるまじき行為だ。だが、今はそれをとがめている余裕もなかった。
「お父様、どうかなさいました?」
ゆったりとした動作で、ジェルトルーデは階段を下りてくる。それは、自分の美しさを知り尽くした所作であった。
彼女の顔を見ていると、ジュスランの苛立ちが募る。
(――お前達のせいで!)
よく考えてみれば、ヴィニーシアがいなくなってからというもの、ジュスランはついていない。