ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
冷静にマルが突っ込んでくる。そうだった、そもそも帰る場所がないのだった。
さて、どうしよう。
「と、とにかく我々の役目は、聖女をここに送り届けることだ!」
「――え?」
馬車の扉が開かれたかと思ったら、そのまま引っ張り出された。なにも引っ張り出さなくても、言ってくれれば自分で降りたのに。
「こら、ちょっと待て! 誰かそいつらを止め――」
今まで護衛の長とやり合っていたらしい青年が叫ぶも、遅い。騎士達は、座席に積まれていた箱を放り出した。さらに、ぽいと鞄を続けて放り出すと、それはもう見事なまでに一目散に逃げ出していく。見事なまでの逃げ足の速さだ。
(――それってどうなの!)
思わず心の中でつぶやいたが、これは外交問題にはならないのだろうか。
うーんと唸ったら、目の前にいた茶色い髪の青年は、不機嫌そうに同じ色の瞳をすがめてシアのことを睨みつけていた。
「なにやってるんですか、あなた。本当に、あなた聖女なんです?」
「一応そう言われてますけど――どうでしょう?」
さて、どうしよう。
「と、とにかく我々の役目は、聖女をここに送り届けることだ!」
「――え?」
馬車の扉が開かれたかと思ったら、そのまま引っ張り出された。なにも引っ張り出さなくても、言ってくれれば自分で降りたのに。
「こら、ちょっと待て! 誰かそいつらを止め――」
今まで護衛の長とやり合っていたらしい青年が叫ぶも、遅い。騎士達は、座席に積まれていた箱を放り出した。さらに、ぽいと鞄を続けて放り出すと、それはもう見事なまでに一目散に逃げ出していく。見事なまでの逃げ足の速さだ。
(――それってどうなの!)
思わず心の中でつぶやいたが、これは外交問題にはならないのだろうか。
うーんと唸ったら、目の前にいた茶色い髪の青年は、不機嫌そうに同じ色の瞳をすがめてシアのことを睨みつけていた。
「なにやってるんですか、あなた。本当に、あなた聖女なんです?」
「一応そう言われてますけど――どうでしょう?」