ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「冒険者組合に報告しようか? ――そこの娘さん。あんたは私の店においで。そこでポーション屋やってるから」
「……え?」

 せっかく銀貨一枚で引き取ってくれると言うのに、なんでこの人は口を挟むんだろう。
 むっとしたけれど、シアが視線を戻した時には、アロイスと呼ばれた男はいなくなっていた。

(でも、この人もポーション屋だって言うし)

 シアにとっては、この街は初めてだ。どこのポーション屋に行っても、大差はないように思える。

「じゃあ、ついていきます」

 すぐそことベラが指したポーション屋は今シアがいる場所からも見えている。
 ここはリスヴェンの中心街。
これだけいい場所で商売が成り立っているということは、しっかりしたポーション屋かあくどく稼ぐポーション屋のどちらかだ。
 それは自分の目で見極めなければならないと、シアはベラに続いてポーション屋に入った。
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