ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 店を出た段階で、半分くらいベラに任せようと決めていた。アロイスにだまされるのを防いでくれたからいい人ではあるのだろう。半分しか決めなかったのは、一応自分の目で他の店を確認してからと思ったからだ。

「……ねえ、マル」
「なぁに?」
「ベラさんの値付け、逆におかしくない……?」

 何店舗か見て回ってから、シアはそう口にした。
 どの店でもポーションは銀貨三枚から四枚程度で売られている。『銀貨四枚と銅貨五枚』、シアのポーションと同じ価格のものは二軒でだけ発見。

「私のポーション、最高金額じゃない」

 シアからしてみれば、ごくごく普通のポーションだ。それなのに、ベラの値付けは高すぎる。

「でも、あのポーションよりシアのポーションの方が効き目が強いよ?」
「そうなの?」

 ということは、神殿からも搾取されていたということか。まあいいけれど。
 ベラに任せることにしようと決めて、彼女のポーション屋に戻る。

「どうだった?」
「私のポーション、高すぎません? 他のお店は銀貨三枚とか四枚で売ってるのに」

 マルの言うことを信じていないわけではないけれど、一応ベラにもそう言ってみる。
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