ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「おや、ベラは?」
「ベラさんに御用ですか? 今、隣の素材屋さんに呼ばれて留守にしてますけど。あ、私は店番です」
なんでここにいるのかと問われるかと思って、最後に慌てて付け足した。
(この人、すっごい私のこと見てる……!)
それは、シアの自意識過剰とも言いきれない。
というのも、シアの銀色の髪に青い瞳というのは、この国では珍しいらしい。ベラに聞くまで知らなかったから、初めてリスヴェンに出た時そのままだ。
なにか聞かれた時には、『父の色を受け継いだらしいが、両親はもういないのでよくわからない』と答えることにしている。
家柄大事の貴族ならばともかく、下町の人達はたいがいそれで納得してくれる。どこかの貴族の落とし種なのだろうが、本人も父親が誰なのか知らないのだろう、と。
あの父のことを父とは思いたくないので、その想像にお任せしておきたいところだ。
「それで、あの」
相手が口を開かないので、シアの方からもう一度問いかけた。今までじっとシアを凝視していたのに気付いたらしい彼は、あたふたした様子で視線をそらす。
もしかしたら、思っていたより若いのかもしれない。
(あれ、でもこの人――)
どこかで、見たことがあるような。前、この店に納品しに来た時にいたのだろうか。言葉はかわしていないと思う。
「ベラさんに御用ですか? 今、隣の素材屋さんに呼ばれて留守にしてますけど。あ、私は店番です」
なんでここにいるのかと問われるかと思って、最後に慌てて付け足した。
(この人、すっごい私のこと見てる……!)
それは、シアの自意識過剰とも言いきれない。
というのも、シアの銀色の髪に青い瞳というのは、この国では珍しいらしい。ベラに聞くまで知らなかったから、初めてリスヴェンに出た時そのままだ。
なにか聞かれた時には、『父の色を受け継いだらしいが、両親はもういないのでよくわからない』と答えることにしている。
家柄大事の貴族ならばともかく、下町の人達はたいがいそれで納得してくれる。どこかの貴族の落とし種なのだろうが、本人も父親が誰なのか知らないのだろう、と。
あの父のことを父とは思いたくないので、その想像にお任せしておきたいところだ。
「それで、あの」
相手が口を開かないので、シアの方からもう一度問いかけた。今までじっとシアを凝視していたのに気付いたらしい彼は、あたふたした様子で視線をそらす。
もしかしたら、思っていたより若いのかもしれない。
(あれ、でもこの人――)
どこかで、見たことがあるような。前、この店に納品しに来た時にいたのだろうか。言葉はかわしていないと思う。