オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
冬馬が、私の抱えていたホテルの紙袋から、見えている、ウェディングドレスの試着写真を見ながら、なだめるような声で言った。
ーーーー声が震える。でも今日を逃せばもう、冬馬に言えることはないのかも知れない。
「やっぱり…………冬馬が……」
冬馬は、私から視線を逸らすと、煙草を灰皿に押しつけた、その時だった。
冬馬のスマホが着信を告げる。
冬馬は、液晶画面をみると、すぐに通話をタップした。
「はい、平山です。……はい、……えぇ、兄の冬馬です。……そうです、平山理恵子の息子です」
兄の冬馬……?誰と話してるんだろうか。お母さんの名前が、冬馬から出るような電話の相手って……?
「ご都合……え?本当ですか。ではいまから伺います。山下さんのご住所教えていただけないでしょうか?」
若い女の子の店員が、ニコニコと笑いながら、オムライスのプレートを、私と冬馬の前に置いていく。
冬馬は、胸ポケットから手帳を、取り出すとメモを取り始めた。
ーーーー山下さん
山下賢一……さん?
私の心臓は、バクバクと音を立てて、呼吸も苦しいくらいだ。
ーーーーどうして?だって……春樹が……。
「また到着したら、ご連絡します」
通話が終わると、冬馬が、驚いている私を見ながら、顔を近づけた。
「この前、たまたま芽衣と画廊の前から通った時に、母さんの残した、あの絵とよく似た絵が会ってさ、明香の父親かどうか確かめたくて、名刺と写真を置いて帰ったんだ。で、いま、お前の……父親、山下賢一から連絡あった」
「嘘……」
「え?どした、明香?」
「そんな訳ない、だって、ついこの間、春樹から、山下賢一さんは、亡くなったって……」
私達は暫く、視線だけ、合わせたまま言葉が、出なかった。
「とりあえず……早く食え、いまから山下さんに会いにいく。それで全部わかるから……」
私は頷くと、オムライスを大きな口で、頬張った。
ーーーー声が震える。でも今日を逃せばもう、冬馬に言えることはないのかも知れない。
「やっぱり…………冬馬が……」
冬馬は、私から視線を逸らすと、煙草を灰皿に押しつけた、その時だった。
冬馬のスマホが着信を告げる。
冬馬は、液晶画面をみると、すぐに通話をタップした。
「はい、平山です。……はい、……えぇ、兄の冬馬です。……そうです、平山理恵子の息子です」
兄の冬馬……?誰と話してるんだろうか。お母さんの名前が、冬馬から出るような電話の相手って……?
「ご都合……え?本当ですか。ではいまから伺います。山下さんのご住所教えていただけないでしょうか?」
若い女の子の店員が、ニコニコと笑いながら、オムライスのプレートを、私と冬馬の前に置いていく。
冬馬は、胸ポケットから手帳を、取り出すとメモを取り始めた。
ーーーー山下さん
山下賢一……さん?
私の心臓は、バクバクと音を立てて、呼吸も苦しいくらいだ。
ーーーーどうして?だって……春樹が……。
「また到着したら、ご連絡します」
通話が終わると、冬馬が、驚いている私を見ながら、顔を近づけた。
「この前、たまたま芽衣と画廊の前から通った時に、母さんの残した、あの絵とよく似た絵が会ってさ、明香の父親かどうか確かめたくて、名刺と写真を置いて帰ったんだ。で、いま、お前の……父親、山下賢一から連絡あった」
「嘘……」
「え?どした、明香?」
「そんな訳ない、だって、ついこの間、春樹から、山下賢一さんは、亡くなったって……」
私達は暫く、視線だけ、合わせたまま言葉が、出なかった。
「とりあえず……早く食え、いまから山下さんに会いにいく。それで全部わかるから……」
私は頷くと、オムライスを大きな口で、頬張った。