あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
「あのっ、だとしたら尚のこと送っていただくわけにはいきません。私、一人で大丈夫ですので」
ソワソワしながら、やんわりと倍相さんの手を振り解こうと取られた腕を引いたら、クスッと笑われてしまった。
「もしかして、僕が恋人に会いに行こうとしてると思って遠慮してる?」
図星だったのでうつむいたまま無言でいたら、「そういう相手じゃないから気にしないで?」と言われてしまう。
「あ、あの。じゃあ……ご家族ですか?」
恋人じゃないなら家族――母親や姉妹かな? と思って何の気なくそう口走ってから、杏子はぼんやりしていたとはいえ初対面の相手に何て不躾に突っ込んだ質問をしてしまったんだろうと反省した。
「ごめんなさいっ。私……」
慌てて謝ったら「別に構わないよ?」と何となく寂しそうな声音を落とされて。
もしかして、ご家族のことはタブーだったのかも? と杏子は一人オロオロしてしまう。
話しながら歩いているうち、いつの間にかコンビニ前まで来ていて、倍相さんが名案を思い付いたように「そうだ」とつぶやいた。
その口調から、先程までの仄暗い雰囲気が払拭されていることにホッとしながらすぐ横に立つ倍相さんの顔を見上げたら、今までは暗くてよく分からなかったけれど、彼は結構な美形だった。
ソワソワしながら、やんわりと倍相さんの手を振り解こうと取られた腕を引いたら、クスッと笑われてしまった。
「もしかして、僕が恋人に会いに行こうとしてると思って遠慮してる?」
図星だったのでうつむいたまま無言でいたら、「そういう相手じゃないから気にしないで?」と言われてしまう。
「あ、あの。じゃあ……ご家族ですか?」
恋人じゃないなら家族――母親や姉妹かな? と思って何の気なくそう口走ってから、杏子はぼんやりしていたとはいえ初対面の相手に何て不躾に突っ込んだ質問をしてしまったんだろうと反省した。
「ごめんなさいっ。私……」
慌てて謝ったら「別に構わないよ?」と何となく寂しそうな声音を落とされて。
もしかして、ご家族のことはタブーだったのかも? と杏子は一人オロオロしてしまう。
話しながら歩いているうち、いつの間にかコンビニ前まで来ていて、倍相さんが名案を思い付いたように「そうだ」とつぶやいた。
その口調から、先程までの仄暗い雰囲気が払拭されていることにホッとしながらすぐ横に立つ倍相さんの顔を見上げたら、今までは暗くてよく分からなかったけれど、彼は結構な美形だった。