あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
(わぁー。たいくんとは違う系統のイケメンさんだ)
きっと、さぞやモテるんだろうな? と思ってから、杏子はまたしても自分が下世話なことを思っていることを即座に反省した。
邪念を振り払うようにふるふると首を振ったら、クスッと笑われて。
「ここのベンチにちょっと座って待っていてくれる? すぐ戻ってくるから」
言って、杏子をコンビニ外へ置かれたベンチに座らせると、倍相さんはこちらの返事も待たずに小走りでコンビニの中へ入って行ってしまう。
「あ、あのっ」
呼び掛けたけれど間に合わなくて、杏子は仕方なくその場で待機する。
手持無沙汰にあかせて、先ほど倍相さんに貰った名刺――さっきは名前のところしか見ていなかった――に改めて視線を落とした杏子は息を呑んだ。
「土恵商事って……」
確か土井さんが経営している会社の名前だ。お見合いする気で父親から聞かされた話だと、たいくんは伯父さんの会社で何やら部長さまをやっているという話だった。
倍相さんは財務経理課長のようだけれど、もしかしたらたいくんと知り合いだろうか?
そんなことを思いながら名刺を握りしめていたら、店内から出てきた倍相さんが、目の前に立っていた。
「僕の勤め先、知ってるの?」
思わずつぶやいた言葉を聞かれてしまっていたらしい。
きっと、さぞやモテるんだろうな? と思ってから、杏子はまたしても自分が下世話なことを思っていることを即座に反省した。
邪念を振り払うようにふるふると首を振ったら、クスッと笑われて。
「ここのベンチにちょっと座って待っていてくれる? すぐ戻ってくるから」
言って、杏子をコンビニ外へ置かれたベンチに座らせると、倍相さんはこちらの返事も待たずに小走りでコンビニの中へ入って行ってしまう。
「あ、あのっ」
呼び掛けたけれど間に合わなくて、杏子は仕方なくその場で待機する。
手持無沙汰にあかせて、先ほど倍相さんに貰った名刺――さっきは名前のところしか見ていなかった――に改めて視線を落とした杏子は息を呑んだ。
「土恵商事って……」
確か土井さんが経営している会社の名前だ。お見合いする気で父親から聞かされた話だと、たいくんは伯父さんの会社で何やら部長さまをやっているという話だった。
倍相さんは財務経理課長のようだけれど、もしかしたらたいくんと知り合いだろうか?
そんなことを思いながら名刺を握りしめていたら、店内から出てきた倍相さんが、目の前に立っていた。
「僕の勤め先、知ってるの?」
思わずつぶやいた言葉を聞かれてしまっていたらしい。