あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
『大葉さん、あなたのお見合い相手だった女性、僕が口説かせて頂いても問題ありませんよね?』
大葉から手渡されたスマートフォンの画面に表示された内容を目で追った羽理は、差出人が〝倍相岳斗〟なことを確認して小さく息を呑んだ。
「あ、あの……、これって……」
「俺にもよく分かんねぇけど……多分杏子のことだと思う」
杏子のことを指しているとしか思えない内容もさることながら、ちょっと前まで羽理のことを好きだと言っていたはずの倍相岳斗の変わり身の早さに、大葉自身驚かされたのだ。
確かに岳斗は、羽理が大葉と恋仲になっていると知って身を引くとは言っていたし、何なら応援だってしてくれると約束してくれた。しかしそれだって今朝部長室で詰めた話だから、羽理はその辺りのやり取りを詳しくは知らないはずなのだ。
少し前まで岳斗から好きだと言われていた羽理が、岳斗からのこのメールを見たらどう思うだろう? と考えたら、杏子のことを示唆している内容もさることながら、羽理至上主義の大葉としては、何となくそちらも気になってしまった。
それで、羽理にこのメールを見せるべきか否かちょっぴり迷ったのだけれど――。
そこで信号が青になって、大葉は羽理の反応を気にしつつも車を発進させる。
「えっと……杏子さんと倍相課長って……」
「多分面識はなかったと思う」
大葉から手渡されたスマートフォンの画面に表示された内容を目で追った羽理は、差出人が〝倍相岳斗〟なことを確認して小さく息を呑んだ。
「あ、あの……、これって……」
「俺にもよく分かんねぇけど……多分杏子のことだと思う」
杏子のことを指しているとしか思えない内容もさることながら、ちょっと前まで羽理のことを好きだと言っていたはずの倍相岳斗の変わり身の早さに、大葉自身驚かされたのだ。
確かに岳斗は、羽理が大葉と恋仲になっていると知って身を引くとは言っていたし、何なら応援だってしてくれると約束してくれた。しかしそれだって今朝部長室で詰めた話だから、羽理はその辺りのやり取りを詳しくは知らないはずなのだ。
少し前まで岳斗から好きだと言われていた羽理が、岳斗からのこのメールを見たらどう思うだろう? と考えたら、杏子のことを示唆している内容もさることながら、羽理至上主義の大葉としては、何となくそちらも気になってしまった。
それで、羽理にこのメールを見せるべきか否かちょっぴり迷ったのだけれど――。
そこで信号が青になって、大葉は羽理の反応を気にしつつも車を発進させる。
「えっと……杏子さんと倍相課長って……」
「多分面識はなかったと思う」