あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
杏子の配属先がある経理課がある四階へ辿り着くなり、岳斗はそっとフロアへ続く扉を開けた。
そのまま足音を立てないようゆっくり歩いて行くと、給湯室らしきスペースの中から何やら女性たちの声が漏れ聞こえてくる。
「安井さん、笹尾さん、あれからどうなんですか? 手、お怪我されてるみたいですけど……大変じゃありません?」
「まぁ大変といえば大変なんだけど……幸い利き手じゃないから……割と問題ないみたい」
「でもさすが笹尾さんですよねー。あんな高いところから落ちたのに左手首の捻挫だけで済むんですもの!」
「それです! 正に運動神経の賜物って感じですっ!」
ヤスイを気遣うように口々に彼女の彼氏であるササオを持ち上げる二人の様子に、岳斗は(この面子のなかではヤスイさんとやらが頂点だな)と即座に理解した。
どうやらササオの〝口うるさい彼女〟とやらのヒエラルキーは、シバの口ぶりからも薄々分かってはいたが、女子社員のなかでかなり上位の方らしい。
彼女らからは死角になる場所で給湯室内の様子を窺い見ながら、岳斗はそんな風に思う。
そのまま足音を立てないようゆっくり歩いて行くと、給湯室らしきスペースの中から何やら女性たちの声が漏れ聞こえてくる。
「安井さん、笹尾さん、あれからどうなんですか? 手、お怪我されてるみたいですけど……大変じゃありません?」
「まぁ大変といえば大変なんだけど……幸い利き手じゃないから……割と問題ないみたい」
「でもさすが笹尾さんですよねー。あんな高いところから落ちたのに左手首の捻挫だけで済むんですもの!」
「それです! 正に運動神経の賜物って感じですっ!」
ヤスイを気遣うように口々に彼女の彼氏であるササオを持ち上げる二人の様子に、岳斗は(この面子のなかではヤスイさんとやらが頂点だな)と即座に理解した。
どうやらササオの〝口うるさい彼女〟とやらのヒエラルキーは、シバの口ぶりからも薄々分かってはいたが、女子社員のなかでかなり上位の方らしい。
彼女らからは死角になる場所で給湯室内の様子を窺い見ながら、岳斗はそんな風に思う。