あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
「あー、そう、経理課の安井くんだ。キミ、なんだか岳斗くんと揉めているように見えたんだが……気のせいかな?」
「あ、あのっ、私……」
安井は縋るような目で岳斗を見たあと、周りにいる社員たちにも助けを求めるみたいに視線を投げ掛けた。けれど皆とばっちりを食いたくはないのだろう。そそくさと視線を逸らした。そうしてそれは、これまでならばいつも安井を守ってくれていた取り巻き二人にしても同じようで、今や安井は完全に孤立無援に見えた。
(ま、こういう体質の会社だよね)
岳斗はそれを見て心の中で密かに嘆息する。土恵商事に全く問題がないとはいわないけれど、ここまで腐ってはいない。それを誇らしく感じると同時に、やはり花京院岳史が関わっている会社はろくなものじゃないなと実感する。
岳斗は小さく吐息を落とすと、「そもそもの原因を作ったのはそこで呆けている営業課のササオユウスケさんなんですけどね」と近衛社長へ報告した。
ある意味安井に助け舟を出したみたいになってしまったが、まあこのぐらいで彼女の罪が軽くなることはないだろう。
「……笹尾くんが?」
笹尾雄介は社のエースと謳われている男だ。さすがに彼まで断罪対象なのだと言われるとは思っていなかったのだろうか。近衛社長が小さく息を呑んだのが分かった。
「あ、あのっ、私……」
安井は縋るような目で岳斗を見たあと、周りにいる社員たちにも助けを求めるみたいに視線を投げ掛けた。けれど皆とばっちりを食いたくはないのだろう。そそくさと視線を逸らした。そうしてそれは、これまでならばいつも安井を守ってくれていた取り巻き二人にしても同じようで、今や安井は完全に孤立無援に見えた。
(ま、こういう体質の会社だよね)
岳斗はそれを見て心の中で密かに嘆息する。土恵商事に全く問題がないとはいわないけれど、ここまで腐ってはいない。それを誇らしく感じると同時に、やはり花京院岳史が関わっている会社はろくなものじゃないなと実感する。
岳斗は小さく吐息を落とすと、「そもそもの原因を作ったのはそこで呆けている営業課のササオユウスケさんなんですけどね」と近衛社長へ報告した。
ある意味安井に助け舟を出したみたいになってしまったが、まあこのぐらいで彼女の罪が軽くなることはないだろう。
「……笹尾くんが?」
笹尾雄介は社のエースと謳われている男だ。さすがに彼まで断罪対象なのだと言われるとは思っていなかったのだろうか。近衛社長が小さく息を呑んだのが分かった。