あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
『杏子ちゃんの勤め先ね、思った以上に腐っていたんです。僕は結局彼女を助けるために花京院岳史の息子という威光を使ってしまいました。このままその威を借りて『コノエ産業』に介入しようと思っています』
元々、岳斗はコノエ産業の全体株の十五%以上を取得している主要株主のうちのひとりだったという。
大嫌いな父親の会社『はなみやこ』の関連会社の中で勢いのあるいくつか会社に対して影響力を持っておくことで、父親を牽制したいという狙いがあってのことだったらしいのだが、今回杏子を助けるのにそんな手札は大した役目を果たさなかった。結果的にクソ男のネームバリューを使ってしまった岳斗は予想通り手痛いしっぺ返しを食らうことになった。
杏子を連れてコノエ産業を後にして程なく、父親から連絡があったらしい。
『私の息子であることを利用したからには、後を継ぐ覚悟はできたということだな?』
そう詰め寄られて、それを認めなければ近衛社長に『倍相岳斗がしたことは自分の意思とは無縁だと告げる』と脅される形になった岳斗は、観念せざるを得なかったのだと吐息を落とした。
結局『はなみやこ』の後継者として父親の元へ戻ることを約束した上で、『コノエ産業』へテコ入れをする猶予を勝ち取ったのだと話してくれた岳斗に、大葉は正直驚かされたのだ。
今まで岳斗は何を差し置いても父親から逃げることを第一優先事項にしていたと思っていたから。
元々、岳斗はコノエ産業の全体株の十五%以上を取得している主要株主のうちのひとりだったという。
大嫌いな父親の会社『はなみやこ』の関連会社の中で勢いのあるいくつか会社に対して影響力を持っておくことで、父親を牽制したいという狙いがあってのことだったらしいのだが、今回杏子を助けるのにそんな手札は大した役目を果たさなかった。結果的にクソ男のネームバリューを使ってしまった岳斗は予想通り手痛いしっぺ返しを食らうことになった。
杏子を連れてコノエ産業を後にして程なく、父親から連絡があったらしい。
『私の息子であることを利用したからには、後を継ぐ覚悟はできたということだな?』
そう詰め寄られて、それを認めなければ近衛社長に『倍相岳斗がしたことは自分の意思とは無縁だと告げる』と脅される形になった岳斗は、観念せざるを得なかったのだと吐息を落とした。
結局『はなみやこ』の後継者として父親の元へ戻ることを約束した上で、『コノエ産業』へテコ入れをする猶予を勝ち取ったのだと話してくれた岳斗に、大葉は正直驚かされたのだ。
今まで岳斗は何を差し置いても父親から逃げることを第一優先事項にしていたと思っていたから。