あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
羽理が「たいよぉ……」と照れ臭そうにつぶやくのを余裕の笑みで見下ろして、「俺が荒木羽理さんとの関係を公表するの、問題ありませんよね?」と恵介伯父に念押しした。
「分かった。それについてはたいちゃんと荒木さんの意志を最大限尊重して何かあれば僕もバックアップすると約束しよう。ところで――」
そこで机上に置かれたままの倍相岳斗の【退職願】に視線を映した恵介伯父が、スッと土恵商事の社長の顔になる。
「倍相くんの転職先ははなみやこ? それともその系列?」
大葉は岳斗の出自のことなど伏せて話したはずなのに、恵介伯父からズバリそんなことを聞かれて、思わず瞳を見開いた。
「伯父さんは岳斗のこと……」
「まぁこう見えても僕、一応社長なんてものをやってるからね。自社の社員のことはある程度把握しているつもりだよ?」
多くは語らず〝知っている〟と示唆した恵介伯父に、大葉は「系列の方です」と答えた。
「どこ?」
聞かれて、ちらりと羽理の方を気にしてから、大葉は「コノエ産業です」と告げる。その言葉に、恵介伯父が「ちょっと待って、たいちゃん。そこって……杏子ちゃんの勤め先じゃなかった?」とつぶやいた。
ほわんとしているように見えても、目の前の男は腐っても土恵の社長なんだな、と大葉は改めて感心した。
「分かった。それについてはたいちゃんと荒木さんの意志を最大限尊重して何かあれば僕もバックアップすると約束しよう。ところで――」
そこで机上に置かれたままの倍相岳斗の【退職願】に視線を映した恵介伯父が、スッと土恵商事の社長の顔になる。
「倍相くんの転職先ははなみやこ? それともその系列?」
大葉は岳斗の出自のことなど伏せて話したはずなのに、恵介伯父からズバリそんなことを聞かれて、思わず瞳を見開いた。
「伯父さんは岳斗のこと……」
「まぁこう見えても僕、一応社長なんてものをやってるからね。自社の社員のことはある程度把握しているつもりだよ?」
多くは語らず〝知っている〟と示唆した恵介伯父に、大葉は「系列の方です」と答えた。
「どこ?」
聞かれて、ちらりと羽理の方を気にしてから、大葉は「コノエ産業です」と告げる。その言葉に、恵介伯父が「ちょっと待って、たいちゃん。そこって……杏子ちゃんの勤め先じゃなかった?」とつぶやいた。
ほわんとしているように見えても、目の前の男は腐っても土恵の社長なんだな、と大葉は改めて感心した。