深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
恭也は結婚後に書斎にした部屋へ行き、すぐに戻って来た。

「ネックレスと一緒にこれを取って来たよ」
「できたのね!」

恭也が出したジュエリーケースには、サイズの違うリングが二つ並んでいた。

マリッジリングはオーダーメイド品にしたため、出来上がるまでに時間がかかった。二人で気に入った物を身に付けたいと思い、楽しみに待っていた。

クリスマスに間に合うかギリギリだと店員からは言われていたが、間に合って何よりだ。

恭也は私の左手の薬指にあったエンゲージリングを外し、マリッジリングに替えた。私も彼の薬指に嵌め、二人の手を並べて写真を撮る。

「これで、恭也が旦那さんだと堂々と言えるね」
「おう、そうさ。俺のことを自慢していいからな」

恭也は誇らしそうに言いながら、私の左手に自分の左手を重ねた。大きい手に私の手が隠れる。

恭也の顔が、私の頬に近付いた。

「さやか……」

中断してしまった事の続きかな?

顔を横に向けると自然に唇が重なって、ソファに体を倒される。

キスを受けながら、彼の背に手を回す。熱い舌を絡めていると……私のスマホが鳴った。
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