深まり愛~彼は一途な想いを貫く~
その時、恭也は手を私の服の裾から忍び込ませていた。
一瞬動きが止まったものの、恭也は気にせず、手を上へと移動させていく。
しかし、なかなか鳴りやまない。
誰からかわからないが、急用かもしれない。私は恭也を叩いた。
「電話……」
「出るの?」
「うん……出ないと」
恭也が恨めしそうな顔で、体を起こし、テーブルで鳴り続けているスマホを取った。
彼は表示されている文字に顔をしかめて、私へと向ける。『郁人兄』という表示に、私は思わず「ゲッ」と言った。
どうでもいい用事で掛けてきたと思われる。しかも、ビデオ通話だから、嫌な予感がした。
スマホを私に渡した恭也は、頭をガシガシと搔いた。
私の兄となったら無視できなく、静かに苛立っている。
スマホはいまだに鳴り続けていた。出るまで、諦めないようだ。
体を起こした私は身なりを整えて、応答した。画面いっぱいにたくさんの顔が映し出される。
『メリークリスマス! 出るの、遅いぞ』
「メリークリスマス……そっちは楽しそうね」
一瞬動きが止まったものの、恭也は気にせず、手を上へと移動させていく。
しかし、なかなか鳴りやまない。
誰からかわからないが、急用かもしれない。私は恭也を叩いた。
「電話……」
「出るの?」
「うん……出ないと」
恭也が恨めしそうな顔で、体を起こし、テーブルで鳴り続けているスマホを取った。
彼は表示されている文字に顔をしかめて、私へと向ける。『郁人兄』という表示に、私は思わず「ゲッ」と言った。
どうでもいい用事で掛けてきたと思われる。しかも、ビデオ通話だから、嫌な予感がした。
スマホを私に渡した恭也は、頭をガシガシと搔いた。
私の兄となったら無視できなく、静かに苛立っている。
スマホはいまだに鳴り続けていた。出るまで、諦めないようだ。
体を起こした私は身なりを整えて、応答した。画面いっぱいにたくさんの顔が映し出される。
『メリークリスマス! 出るの、遅いぞ』
「メリークリスマス……そっちは楽しそうね」