21トリソミー
「言い方ごときに腹を立てて話の腰を折らないで‼ アナタ、そんな場合じゃないのよ⁉」
母の一喝に肩がビクっと震えてしまった。
「……今調べてみたんだけどな、NIPTで陽性だった人の堕胎率は90パーセントなんだって。……もし、香澄が罪悪感で苦しんでいるんだとしたら、お前だけじゃないぞ」
ずっと黙っていた父が、中絶率が載った画面を映したスマホを私の前に置いた。
「私だけじゃないからって……。ほとんどの人が堕ろしてるからって……」
だからって、私もそうしなきゃいけないの? そうすべきなの? どうしても納得がいかない。
「……全部私のせいにすればいいのよ。香澄が苦しむ必要はないわ。アナタは私に『堕ろせ』と言われたから堕ろすの。香澄は何も悪くない。全部お母さんが悪い」
母なりの気遣いの言葉なのだろう。母の中では中絶は決定事項のようだ。
母の一喝に肩がビクっと震えてしまった。
「……今調べてみたんだけどな、NIPTで陽性だった人の堕胎率は90パーセントなんだって。……もし、香澄が罪悪感で苦しんでいるんだとしたら、お前だけじゃないぞ」
ずっと黙っていた父が、中絶率が載った画面を映したスマホを私の前に置いた。
「私だけじゃないからって……。ほとんどの人が堕ろしてるからって……」
だからって、私もそうしなきゃいけないの? そうすべきなの? どうしても納得がいかない。
「……全部私のせいにすればいいのよ。香澄が苦しむ必要はないわ。アナタは私に『堕ろせ』と言われたから堕ろすの。香澄は何も悪くない。全部お母さんが悪い」
母なりの気遣いの言葉なのだろう。母の中では中絶は決定事項のようだ。