21トリソミー
 二人と仲直りしなきゃ。仲直りしたい。と思うのに、どう切り出していいのか分からないまま時間が過ぎ、帰宅時刻になってしまった。

 友樹はほぼ毎日残業か、営業先から直帰するため、今日も私は一人で帰る。

 スーパーに寄って夕食用の食材を購入し、自宅のあるマンションに帰ると、

「……お義父さんと、お義母さん?」

 エントランスのソファに並んで座っている義両親の姿が見えた。

 義両親との仲は、悪くはないが、良くもない。程よい距離感を保った関係だ。だから、出迎えるには心の準備が必要だ。なのに突然来るなんて……。何の用事だろう。

「……ご無沙汰しております」

 しぶしぶ声を掛ける。きっと私の眼差しは不信感をたっぷり宿していただろう。
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