旅先恋愛~一夜の秘め事~
五分も経たないうちに麗が運転席に戻り、窓を開けた。
「綿貫さん、どうかもう一度副社長と話してください。私から詳細は話せませんが、花のマークを描く人が副社長の唯一の女性なんです」
早口で堤さんが告げる。
麗は会釈して、すぐに車を発進させた。
「……花の、マーク?」
混乱し、思わず零した私のつぶやきを麗が拾う。
「唯花と椿森副社長との間にはなにか誤解があるんじゃないの? やっぱりもう一度きちんと向き合うべきよ」
「でも……」
「離婚はいつでもできるんだから、とりあえず話だけでもしてみたら? 堤さんが言っていた花のマークの意味もわからないじゃない」
運転をしながら麗が言う。
「花のマークっていえば……唯花も使ってるわよね?」
「学生時代に作ったものを、たまにだけどね。……ねえ、さっき堤さんとなにを話していたの?」
「差し入れをもってきてくれたはずの妻が行方不明になり、焦って心配で、警察に連絡しようとしている椿森副社長の話を聞いたの」
「け、警察!?」
とんでもない事態に思わず声が裏返る。
「唯花の居場所を知っているからと堤さんが止めたそうよ。今にも妻を迎えに行こうとしているけれど、その前に必要な話をしてくるって」
落ち着いた麗の声にうつむく。
「綿貫さん、どうかもう一度副社長と話してください。私から詳細は話せませんが、花のマークを描く人が副社長の唯一の女性なんです」
早口で堤さんが告げる。
麗は会釈して、すぐに車を発進させた。
「……花の、マーク?」
混乱し、思わず零した私のつぶやきを麗が拾う。
「唯花と椿森副社長との間にはなにか誤解があるんじゃないの? やっぱりもう一度きちんと向き合うべきよ」
「でも……」
「離婚はいつでもできるんだから、とりあえず話だけでもしてみたら? 堤さんが言っていた花のマークの意味もわからないじゃない」
運転をしながら麗が言う。
「花のマークっていえば……唯花も使ってるわよね?」
「学生時代に作ったものを、たまにだけどね。……ねえ、さっき堤さんとなにを話していたの?」
「差し入れをもってきてくれたはずの妻が行方不明になり、焦って心配で、警察に連絡しようとしている椿森副社長の話を聞いたの」
「け、警察!?」
とんでもない事態に思わず声が裏返る。
「唯花の居場所を知っているからと堤さんが止めたそうよ。今にも妻を迎えに行こうとしているけれど、その前に必要な話をしてくるって」
落ち着いた麗の声にうつむく。