旅先恋愛~一夜の秘め事~
週が明けた月曜日、浮かない気持ちで出社する。
土曜、日曜日とも彼からの連絡はなかった。
麗とも連絡がつかず、ため息を何度吐いただろう。
「綿貫さん、ちょっと来てくれないか」
自席に着いた途端、直属の上司に呼ばれ簡易応接に移動する。
「……異動、ですか?」
「正式なものじゃなく、期間限定の派遣といったところかな」
突然の上司の説明に驚きを隠せない。
「本社の秘書課と営業課が人手不足で、両方の課をある程度フォローできる人物を探しているらしい」
「あの、どうして私なのでしょう? 営業アシスタントは理解できますが秘書の仕事経験はありません」
「いや、それが……本社の秘書室長からのご指名なんだよ」
上司は困ったように頭をかく。
「加住、さんですか?」
「ああ、やはり知り合いなのか? うちの部長に連絡があって直々に頼まれたらしい」
どうやら加住さんから半年近く本社の営業課・秘書課を特例で兼務する要請があったそうだ。
副社長秘書の堤さんが似たような立場を担っていたそうだが、彼女は今、京都の案件を任されている。
副社長に代わり本社と京都を行き来しており、近々結婚も控えているという。
そのため他業務に手が回らない状態で人員増加を頼まれていたそうだ。
土曜、日曜日とも彼からの連絡はなかった。
麗とも連絡がつかず、ため息を何度吐いただろう。
「綿貫さん、ちょっと来てくれないか」
自席に着いた途端、直属の上司に呼ばれ簡易応接に移動する。
「……異動、ですか?」
「正式なものじゃなく、期間限定の派遣といったところかな」
突然の上司の説明に驚きを隠せない。
「本社の秘書課と営業課が人手不足で、両方の課をある程度フォローできる人物を探しているらしい」
「あの、どうして私なのでしょう? 営業アシスタントは理解できますが秘書の仕事経験はありません」
「いや、それが……本社の秘書室長からのご指名なんだよ」
上司は困ったように頭をかく。
「加住、さんですか?」
「ああ、やはり知り合いなのか? うちの部長に連絡があって直々に頼まれたらしい」
どうやら加住さんから半年近く本社の営業課・秘書課を特例で兼務する要請があったそうだ。
副社長秘書の堤さんが似たような立場を担っていたそうだが、彼女は今、京都の案件を任されている。
副社長に代わり本社と京都を行き来しており、近々結婚も控えているという。
そのため他業務に手が回らない状態で人員増加を頼まれていたそうだ。