クールな御曹司は湧き立つ情欲のままに契約妻を切愛する
私からすれば裕福で何もかも持っていると思っていても、それはその人しかわからないこともある。

「凛久……。あの、敬語は……おいおいなくすようにします、なくすからね」
そう言えば彼は本当に嬉しそうに笑ってくれた。

「あー、ようやく瑠璃が手に入った」
そう言って抱き寄せる彼を、私もギュッと抱きしめた。私も彼を守っていきたい。そんな思いが溢れた。

そんなタイミングで私のお腹がグーとなってしまう。凛久と目が合い羞恥で俯いた私に、凛久はクスクス笑いながらベッドから立ち上がった。

「何か頼んでくる。瑠璃はもう少し休んでいて。あれだけ運動すればお腹もすくよな」

ふざけやように言った彼に、私は「もう……」と私は苦笑した。
時計を見ればもう二十三時になろうとしていた。お腹もすくはずだと納得する。

「あの、買い物したの。簡単だけど何か作るから」
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