大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
「ああ、ルイス先生っ。
 懐かしいです……って、この間まで学校でお会いしてましたけど」
と咲子は笑う。

「授業も丁寧で、とても素敵な先生です」

 行正は沈黙していた。

「行正さん、ルイス先生をご存知なのですか?」

「今日、たまたま会った」

「そうですか。
 とてもいい先生なんですよ」

「……ルイスがお前のことをなんと言っていたか教えてやろうか」

「えっ?
 なんておっしゃってたんですかっ?」

 身を乗り出す咲子には応えず、行正は空を指差す。

「さっきお前が言ってた星の連なりが、なんの星座かわかったら教えてやろう」

「ええっ?
 …… なんか、ひょーって羽ばたいてる感じだから、はくちょう座?

「お前、知ってる星座、適当に言ってるだろ」

 はくちょう座は夏の星座だ、と言われる。
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