大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~
 


 それから少しして、文子の婚約披露パーティがあった。

 義母、弥生子が選んだ服を着ていくと、弥生子がいて、
「あら、似合うじゃない」
と言い、早速周りに、娘夫婦を紹介しはじめた。

「まあ、三条さまのところの行正さんと。
 さすがですわ、弥生子さま」

 なにが何処にどうかかって、さすがなのだろうな……と思いながら、咲子は弥生子とその知人たちの話を聞く。

 そのあと、そこを離れ、ウロウロしていると、若い男性の取り巻きやご婦人がたの取り巻きをたくさん引き連れた実母、美佳子がいた。

「あら、似合うじゃないの、それ」
と弥生子が選んだ服を見て言うが。

 弥生子が選んだという事実を告げると、なにやらめんどくさいことになりそうだったので、咲子は、

「ありがとうございます」
とだけ言って、頭を下げた。
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