大正ロマン恋物語 ~将校様とサトリな私のお試し婚~



 ガソリンが手に入りにくかったせいもあり、意外に電気自動車が多く輸入されていた大正時代。

 バスなども電気で走ったりしていた。

 まだ車は少なく、渋滞もないので、咲子たちはすぐにその屋敷に着いた。

 基本、和風の屋敷なのだが、一部が西洋風の造りだ。

 金に困って一家離散した商家から、ぽん、と静女が買い取ったらしい。

 素敵。

 ……一家離散したおうちから買い取ったというのが気になるけど。

 なにか我々の未来をも暗示している気がする、と咲子は思っていたが。

 静女は縁起が悪いとか、気にするような女ではなく。

 その息子の行正もまた同じだった。


 
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