青い星を君に捧げる【零】
「行きましょうよ〜。デートしたいんだよ」


「うちに勝手にして一緒にいるじゃない」


「それとこれとは別!!外に出かけたい!!」


ほら、うちの高校の制服可愛いって人気なんですよ。と畳まれていた制服を広げて見せる。

白いワンピース型のセーラー服。彼の着ているのはブレザーだからって女子もブレザーな訳じゃないのか。


ふむ、いい事知った。なんて思っていれば、佑真は私が別のことを考えていることを察してむむむ……と頬を膨らませる。

「俺たち年齢的に同じ制服着て出かけるとか出来そうにないじゃないですか。そりゃあなたは俺のこと好きでも何でもないかもだけど……もっと外で買い物したり、イベント事したいです」

「……」


「今いいかもって思ったでしょ」


「……おもってません」


「いいや!思ってた!今絶対思ってたでしょ!!?」


とにかく早く行かないと遅刻しちゃう、と壁掛け時計を佑真は指さす。時計は8時30分を指していた。制服の上に置かれていた紙はパンフレットのようで、表紙に9時スタートと記されている。


「はぁ……分かりました。ただし騒ぎは起こさないこと!!」


「やった!!任せてください」


渋々提案を承諾した私は渡された制服を持って自室へと向かった。
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