青い星を君に捧げる【零】
《side.リリィ》
初めて着た制服にそわそわとする。全身鏡に写る自分は憧れていた高校生のようだ。制服を着るのに一度脱いでいたウィッグを再度被ろうとした時だった。
「波瑠さん。着替えた〜?入っちゃうよ」
制服姿を1番に見たいとドアの前で待機していた彼が突然声をかけ、答える間もなくドアノブを捻った。待って、と声を上げる前に佑真が姿を現す。
いつもの茶髪じゃない私をその眼が捉えた時、もうこの関係は終わってしまうのかと思った。
本当の私を隠しているのも、秘密を抱いているのも自分を守るためだとずっと考えていたけど違っていたことに今になって気づいた。
彼に嫌われたくないからだ。だから“リリィ”を押し殺した。
俯いていた顔を上げる。目の前にいる佑真の白い肌がほんのりと赤らんでいた。
「っとなんていうか、その……綺麗すぎて天使に見えて、って俺なに言ってんだ」
しどろもどろ言っていた彼は途端に耳まで火がついたように真っ赤になった。
否定する言葉じゃなくてむしろ褒めちぎる言葉に私まで釣られて頬が熱くなる。
どうしちゃったの、私。普段はこんなんじゃないのに……佑真といる時はまるで、まるで普通の女の子だ。
我に返った瞬間、近くに置いてあるウィッグに手を伸ばした。が、手首を掴んで止められてしまう。
初めて着た制服にそわそわとする。全身鏡に写る自分は憧れていた高校生のようだ。制服を着るのに一度脱いでいたウィッグを再度被ろうとした時だった。
「波瑠さん。着替えた〜?入っちゃうよ」
制服姿を1番に見たいとドアの前で待機していた彼が突然声をかけ、答える間もなくドアノブを捻った。待って、と声を上げる前に佑真が姿を現す。
いつもの茶髪じゃない私をその眼が捉えた時、もうこの関係は終わってしまうのかと思った。
本当の私を隠しているのも、秘密を抱いているのも自分を守るためだとずっと考えていたけど違っていたことに今になって気づいた。
彼に嫌われたくないからだ。だから“リリィ”を押し殺した。
俯いていた顔を上げる。目の前にいる佑真の白い肌がほんのりと赤らんでいた。
「っとなんていうか、その……綺麗すぎて天使に見えて、って俺なに言ってんだ」
しどろもどろ言っていた彼は途端に耳まで火がついたように真っ赤になった。
否定する言葉じゃなくてむしろ褒めちぎる言葉に私まで釣られて頬が熱くなる。
どうしちゃったの、私。普段はこんなんじゃないのに……佑真といる時はまるで、まるで普通の女の子だ。
我に返った瞬間、近くに置いてあるウィッグに手を伸ばした。が、手首を掴んで止められてしまう。