青い星を君に捧げる【零】
まずどこ行きます?と大きな看板の前に佑真が連れていってくれる。この学校の雰囲気に圧倒されて、目が回りそう。
「まあ波瑠さんに学校紹介がてら全部回りますか。時間は沢山あるんだし」
あわあわとしていた私を見兼ねて彼は優しく言った。そんな包むような優しい視線を送らないで。
さりげなく手を引かれて校舎内に入る。看板を持って宣伝して歩く生徒や見回りの先生。
多くの人とすれ違う。そしてすれ違った女の子の視線を隣に歩くこの男、藤野佑真は攫っていく。
なんだか胸がもやもやとする。
「のど乾いてません?メイド・執事カフェってやつあるらしいですよ」
「……なにそれ!面白そう」
今だけは、彼が私が隣にいることを許してくれている間だけは、この距離は私だけのものであってほしい。彼が連れ出してくれた自由の中で。
繋がれた手を少しだけ強く握った。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
執事の服を着た男の子がにこやかに飾られた教室内に招く。ここが普段みんなが勉強している教室なのか……とテーブルクロスのひかれた机に触れた。
佑真が注文したものと同じものを私も頼む。4階の窓側の席だからいつもより空が近い。ここの学校の制服を着ているが、やはり髪色が目立つようでチラチラと視線を感じる。
「まあ波瑠さんに学校紹介がてら全部回りますか。時間は沢山あるんだし」
あわあわとしていた私を見兼ねて彼は優しく言った。そんな包むような優しい視線を送らないで。
さりげなく手を引かれて校舎内に入る。看板を持って宣伝して歩く生徒や見回りの先生。
多くの人とすれ違う。そしてすれ違った女の子の視線を隣に歩くこの男、藤野佑真は攫っていく。
なんだか胸がもやもやとする。
「のど乾いてません?メイド・執事カフェってやつあるらしいですよ」
「……なにそれ!面白そう」
今だけは、彼が私が隣にいることを許してくれている間だけは、この距離は私だけのものであってほしい。彼が連れ出してくれた自由の中で。
繋がれた手を少しだけ強く握った。
「お帰りなさいませ、ご主人様」
執事の服を着た男の子がにこやかに飾られた教室内に招く。ここが普段みんなが勉強している教室なのか……とテーブルクロスのひかれた机に触れた。
佑真が注文したものと同じものを私も頼む。4階の窓側の席だからいつもより空が近い。ここの学校の制服を着ているが、やはり髪色が目立つようでチラチラと視線を感じる。