青い星を君に捧げる【零】
「波瑠さん、すみません。もっと時間あると思ってたんですけど用事出来ちゃって」


グラスに残っていた少し溶けた氷と混ざったミルクティーを飲み干す。クッキーが口の中で砕ける音が一際大きく耳まで届いた。


「俺がそばに入れない間は白虎の副総長と一緒にいてください。すぐに帰ってくるんで」


「佑真もこういうお店やるの?あなたが働いてるところ私も見てみたいな」


あなたはカッコよくて、優しくて、だけど考えが読めなくて。


そういう面が女の子たちにとって魅力的なんだと思う。今だって目の前に座る彼は注目の的だ。


私だって佑真のことを見ていたい。すぐ隣なんて贅沢言わない。目に焼き付けておきたいの。いつ壊れるかわからない私たちのこの距離を、関係を。


「えっと……俺はこういうのじゃなくて。ミスコンに出るんだよね。知ってます?ミスターコンテスト」


聞いたことのない横文字に首を傾げる。コンテストって名前なのだから何かを争うのかな。


「端的に言えば1番格好良い奴を決める大会ですね。HRに出席してなかったせいで勝手に立候補されちゃってて。でも、そのおかげで他の仕事は免除されてるんだ」


ミスコンは学校でNo. 1のイケメンを決めることを指しているのか。そんなの……佑真がぶっちぎりで優勝奪っちゃうでしょ。
< 52 / 87 >

この作品をシェア

pagetop