青い星を君に捧げる【零】
あの人に引かれた線路を抗わずにただ歩くだけの人生。ずっと死ぬまで私は。

「……俺の夢はあなただよ、波瑠さん」



彼の唇は空に浮かぶ半月のよう弧を描く。私は瞬きを数回して今まで地面を見ていた目を彼に向けた。


首を傾げる私を見て彼は笑い「つまり、さ」と付け加えた。



「波瑠さんがしたいこと、全部叶えてあげたい。あなたが望むことすべて」


彼から紡がれる言葉のそのどれもが、私を夢心地にさせた。


「あなたが笑って自由に生きられる世界にしたい。それでさ、その時俺があなたの隣にいたい」


これが俺の夢、と私を真っ直ぐに見つめながら言った。赤い瞳にミルクティー色の髪が輝く。世界に私たち二人だけになった気がした。


「俺が必ず作るから。だからそんな悲しいこと言わないで、ね?」


お互いしゃがんだまま、彼は私の肩に腕を回して元々触れ合っていたとこをさらに増やす。

しばらくして彼は軽々と私を抱き上げた。突然のことで理解が追いつかず目を白黒する。一瞬にして距離が近くなってドキドキと胸が鳴る。


「お邪魔しまーす」

佑真は私を抱き上げたまま器用に自分のスニーカーを脱いで、ついでに私のサンダルも脱がせた。
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