青い星を君に捧げる【零】
「…なんで私なんかにそこまでしてくれるの」


緊張してしまって上ずった声で聞いた。彼は私に回している腕に力を込めた。どこに向かってるかは大体想像がついてた。

彼は一回も足を踏み入れたことがないであろう寝室に入った。一人で寝るには大きいサイズのベッドに佑真は私を抱きしめたまま座った。


ぎゅうっと隙間なく佑真は私を抱きしめる。ちょっと痛いけどそれが今の私にはちょうどよかった。

その痛みが彼の与えてくれるものなら幸せなものだ。


「好きな人が……自分のことを大切にしてくれないと……辛いんだ」


鼓動を確かめるように佑真は私に頭を預ける。こんなにも私のことを想ってくれる人がこれまで、いや、この先現れるのだろうか。


「あなたが俺の手の届く場所(トコ)にいるまでは、俺が必ず守るから。だから……波瑠さんも自分を大切にして」


私を支えていた佑真の手が私に伸びてきて、ガラス細工でも触るように頬に触れた。

綺麗な手だなぁ。


「でも、私は「うるさい」……んっ」


もともとすぐにでも触れ合えろうような距離にあった佑真の唇が私の唇を言葉ごと食べてしまった。


いつも丁寧な人がこんなにも雑なキスを落とすなんて、と客観的に感じた。すぐに離れた唇。伏せている彼の瞼がよく見えた。
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