青い星を君に捧げる【零】
静寂に包まれた室内にエアコンの音だけが響く。彼は私をそっとベッドに下ろすと寝室から出ていった。
それからだ。佑真が姿を見せなくなったのは。
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佑真が植えてくれたトマトが赤く染まった。だから採ってもいいのか聞きたいのに、彼はあの日から私のところへ来なくなった。
「匡は佑真と同じ白虎なんだよね。彼……どうしてる?」
本邸から女中が運んできたお昼ご飯を広げている匡は手を止めて、縁側に座っている私の隣に正座した。
「最近いつにも増して忙しそうにしてる」
「……もう私のこと忘れちゃったのかな」
ポトリと風に吹かれて地面に落ちてしまったトマト。彼と赤くなっていく実を見守りたかったのに、肝心のその人が来てくれない。
「次はリリィが会いに行けばいいんじゃないか?」
「えっ」
「お前は待ってるだけのか弱い姫じゃないだろ。……それでもダメなら俺がお前を連れていってやる」
とりあえずメシを食え、と背中を押されてリビングに戻った。
匡の言う通りだ。私は守られるだけなんて嫌だから、色々なことを身につけてきたじゃないか。
いつの日か自分の足で道を切り開けるように。
それからだ。佑真が姿を見せなくなったのは。
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佑真が植えてくれたトマトが赤く染まった。だから採ってもいいのか聞きたいのに、彼はあの日から私のところへ来なくなった。
「匡は佑真と同じ白虎なんだよね。彼……どうしてる?」
本邸から女中が運んできたお昼ご飯を広げている匡は手を止めて、縁側に座っている私の隣に正座した。
「最近いつにも増して忙しそうにしてる」
「……もう私のこと忘れちゃったのかな」
ポトリと風に吹かれて地面に落ちてしまったトマト。彼と赤くなっていく実を見守りたかったのに、肝心のその人が来てくれない。
「次はリリィが会いに行けばいいんじゃないか?」
「えっ」
「お前は待ってるだけのか弱い姫じゃないだろ。……それでもダメなら俺がお前を連れていってやる」
とりあえずメシを食え、と背中を押されてリビングに戻った。
匡の言う通りだ。私は守られるだけなんて嫌だから、色々なことを身につけてきたじゃないか。
いつの日か自分の足で道を切り開けるように。