恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「歩もカッコいいよ。あとで一条くんに写真撮ってもらおう」
「うん」
 笑顔で返事をする歩の左手を掴むと、一条くんも歩のもう片方の手を掴んでニヤリとした。
「とびきり男前に撮ってあげるよ」
 そんな会話をして部屋に戻ると、夕食が用意されていた。
 カニしゃぶ、カニ刺し、カニ味噌甲羅焼き、カニ焼き、カニ雑炊。
「「わー、カニ尽くしだあ」」
 座卓に並べられたカニ料理を見てテンションが上がる私と歩。
「せっかく北陸に来たんだから海の幸を楽しまないとね」
 一条くんは私たち姉弟を楽しそうに眺めている。
 三人でいただきますをして食べ始めるが、私も歩もうまくカニをさばけなくて悪戦苦闘。
「こうやるんだよ」
 一条くんにレクチャーを受けながら食べたカニは、今まで食べたご飯の中で一番美味しかった。
 ホクホク顔で食べている私と歩を一条くんがカメラに収める。
 私も一条くんと歩をスマホのカメラで撮った。
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