恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「僕、今年はサンタさんに美鈴にかわいい赤ちゃんが生まれますようにってお願いしようかな? 甥か姪」
 どうやら弟の中でも私が絢斗と結婚するのは決定事項らしい。
「血縁上は甥か姪だけど、戸籍上は弟か妹だな」
「戸籍上?」
「うん。歩は一条歩になってもいい? それで、俺が歩のパパになるんだけど。もちろん、今まで通り絢斗って呼んでくれていいよ」
 つまり、絢斗は歩を養子にすると言っているのだ。
 絢斗が歩のことをちゃんと考えてくれていたことに胸がじわじわと熱くなる。
「絢斗が俺のパパ……」
 歩はポツリと呟いて、絢斗の顔を瞬きもせず見ている。
 まだ歩はピンとこないのかもしれない。
 一応今弟は私の養子になっているけど、歩は私がママという認識はないと思う。
「無理にパパって思わなくてもいい。俺は歩のお兄さんで、友達でもある。その関係は変わらない。でも、歩が俺の子になったら、今以上に守ってあげられるんだ」
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