恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」
 私も別れの挨拶をすると、おとうさまに「また遊びに来なさい」と声をかけられた。
 秀さんも「もう美鈴ちゃんは私の孫だからね」と言われ、笑顔で返す。
「ありがとうございます」
 秀さんとおとうさまが玄関まで見送りに来てくれて、タクシーで私たちは絢斗のマンションに帰った。
 もう半分寝ている歩を絢斗が弟の寝室に運んで寝かせる。
「おやすみ、歩」
 絢斗が弟の頭をクシュッとすると、私は歩の額にチュッとキスをする。
 すると、すぐに寝息が聞こえた。
 よほど疲れたのだろう。
 ゲームかなり夢中になってやっていたし、楽しかったんだと思う。
 絢斗と歩の寝室を出ると、リビングに向かいながらクスッと笑った。
「今までで一番素敵なお正月かも。やっぱり賑やかなお正月っていいね」
「うちも今までは賑やかじゃなかったよ。でも、じいさんも親父も喜んでいたし、いい刺激になったんじゃないかな。緊張することなかっただろ?」
 
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