恋なんてしないと決めていたのに、冷徹御曹司に囲われ溺愛されました
透き通るような白い肌。桃のように瑞々しい胸。
 見てはいけないものを見てしまったよう……な。
 高校時代の真面目の優等生というイメージがまだあるからそう思うのかもしれない。
 女の裸なんか見ても動揺なんかしたことがないのに、美鈴が相手だと調子が狂う。
 いつだって冷静なはずの俺が……なぜだ?
 頼むからなにか着ていてほしい。
 しばし額に手を当て心を落ち着かせ、美鈴に布団をかけるが、彼女は「暑い、水……」といってすぐに布団をはぐ。
 水を飲ませたら大人しく寝てくれるだろうか。
 部屋の冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し、美鈴に飲ませようとした。
『ほら、水』
 美鈴の上体を起こして水を差し出すが、彼女は自分で飲もうとしない。
『……嫌。飲ませて……』
 駄々っ子になる彼女を見て思う。
 酒に酔うと人格変わるな。
『水……。水……欲しい』
 ほぼ裸同然の姿で要求しないでほしい。
 欲望にかられて抱いてしまいそうになる。
 
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