目の上の義母(たんこぶ)
そして、近くのパーキングに置いてあった晴馬の車の助手席に乗せられた。


「ホットココアでいい?」

「あ…ありがとう」


パーキングの料金を精算したついでに、隣にあった自販機で、晴馬が温かいホットココアを買ってきてくれた。


「…急にどうしたの?」

「いや。せっかく会ったんだし、家まで送ろうかなって」

「って言っても、わたしの家…すぐ近くなんだけど」


そんな、車で送ってもらうような距離じゃない。


家まで送ろうかなと言っていたわりには、晴馬はわたしの家の場所を聞かずに、適当に車を走らせる。


「…ごめんっ。さっきのは嘘。陽葵のそんな顔見たら、放っておけるわけがなかった」


晴馬にそう言われ、とっさに顔を隠す。


だけど、わたしが泣いていたことに、晴馬はとうに気づいていた。
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