目の上の義母(たんこぶ)
翔平には言えず、これは1人の問題だと思っていた。


でも、晴馬に話して…。

少しだけ気持ちが軽くなったような気がした。



それから、わたしはなんとかいつも通りに振る舞おうと心がけた。

そのおかげで、翔平はなんにも気づいていない。


そして、最後に辛い思いをした年から、新たな年へと移り変わった。



1月1日、元旦。

この日は、飯田家に集まるというのが決まりだ。


車で翔平の実家へと向かう。

手土産の和菓子も持って。



「ただいま〜!」


そう言って翔平が玄関のドアを開けると、中からバタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。


この家には、お義父さんとお義母さんしか住んでいない。


なのに、この軽い足取りは――。


「あー!翔ちゃんと陽葵ちゃんだー!」

「きたきたー!」
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