目の上の義母(たんこぶ)
味は間違いなくおいしいし、べつに楽して買ったわけでもないのに…。


「普段からこんな食生活をしていたら、そりゃまだ子どもができなくて当然ね」


お義母さんのその言葉が、わたしの胸をえぐる。


「子どもを授かるには、まずは毎日の食生活から!しっかりとお野菜中心の食事を心がけることね、陽葵さん」

「…はい」


わたしだって内面から整えようと、食生活には気をつけていたのに…。

なんで、なにも知らないお義母さんにそこまで言われなくちゃいけないの…。



「まぁまぁ母さん。陽葵、時間大丈夫か?そろそろ行ったほうが――」

「ほんとだっ、もうこんな時間…!すみませんがお義母さん、わたしはこれでっ…」


翔平が珍しくナイスパスを出してくれたおかげで、この場から抜け出せそうだ。


バッグに財布やスマホを詰め込んだ。
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