目の上の義母(たんこぶ)
わたしが恐れていたことが起こってしまった。


受け答えもしっかりしていたから、大丈夫だと思って話したけど…。

帰りからの記憶が一切ないだなんて……。


わたしは、ため息をついた。


…なんだか、話す気もなくなった。


『流産したかもしれない』と相談したかったけど、それを話すにはまずは『妊娠した』ことをまた話さなければならない。


ただでさえ気が重くなる話だというのに、一から説明するのは…ちょっと今のメンタルに堪える。


「…ううん、いいや。そんな大した話じゃないから」


わたしはそれだけ言うと、せっせと夕飯の準備に取り掛かった。



次の検診までの2週間は、すごく長く感じたけど…。

再度心拍確認をするまでの3日間は、それよりも長く感じたのだった。



そして、3日後。

わたしは、気が進まないまま赤鹿産婦人科へと向かう。
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