失恋通告ラブレター
私は関目と、私の失恋の思い出に付き合ったという過去が欲しかった。
だけれど、実際、どんどん本物の恋人のような愛を注いでもらって、混乱したのだ。
これ以上関目が優しくすると、私は立ち直れそうになくて。
近くにいればいるほど、関目のいいところを知ってしまう。
他人から聞いたら健全な恋なのに、恋人の始め方を間違えたせいで全てに戸惑い恐れてしまう。
いつからこんなに真っ直ぐ目を見て話す人だっただろう。
不器用なりに私を受け入れるようになったのはいつだろう。
優しい人をこんなにも傷つけたのは私だ、怒っているのに私を否定する言葉を言わない。
「お前、俺をどうしたいんだよ」
やけくそに吐かれた悲鳴に答えることも出来ず、私はしゃくりあげて泣くことしかできなかった。