もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
 しかし、それから数日後。彼女が手を下さずとも、その貴族は処刑台へと送られたのだ。どこからともなく湧き出た恐ろしい罪を暴き、胸を痛めた様子で刑を執行させたのはラベーラだという。

『あなたは私にとって、困ったお友達にならないわよね?』

 一連の事件を経て、彼女はラベーラが恐ろしい人なのではないかという疑問を抱いたが、それを口にしてはいけないと感じて呑み込んでしまった。

 彼女の親友には、本当に大きな力があるのだ。雨を降らせるような魔法より、ずっと。

 だから魔女にされた彼女が処刑されずに生き残ったのは、本当にラベーラのおかげなのである。

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