もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
いつも世話になっているお礼になにかできたらと、初めて自分からグランツのために行動した結果がジャム作りだ。彼女がほかにできることと言えば、荒れた土地に草木を芽吹かせたり、天候を変えたり、大怪我を治すことだが、どれもグランツが望むとは思えず、思いついたのが料理だったからである。
先に菓子を外へ運ぼうとしたシエルだったが、扉を開けた瞬間、先ほどとは違う空気の香りに足を止めた。
「どうかしたのか?」
空を見上げ、遠くの雲を見つめるシエルを見てグランツが話しかける。
「雨の香りがして……」
「雨? こんなに晴れているのに?」
先に菓子を外へ運ぼうとしたシエルだったが、扉を開けた瞬間、先ほどとは違う空気の香りに足を止めた。
「どうかしたのか?」
空を見上げ、遠くの雲を見つめるシエルを見てグランツが話しかける。
「雨の香りがして……」
「雨? こんなに晴れているのに?」