もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
シエルはグランツに椅子を勧めながらほっとして言う。
「ひとつでは味気ないと思ったんだが、まさか自分で座ることになろうとはな」
グランツは妙に落ち着かない様子で背筋を伸ばしていた。仕切りもなく置かれたベッドを見ないようにしているようだ。
イルシャとミュンの母子は部屋の隅で丸くなっている。特にミュンは遊び回って疲れたらしく、イルシャの足の間でお腹をさらけ出して眠っていた。
野生のやの字もない姿を見て、グランツが微笑する。
なにげなくグランツへ目を向けたシエルは、彼の穏やかな笑みを見てそっと胸を押さえた。
(グランツ様が笑うと、ここが温かくなる)
「ひとつでは味気ないと思ったんだが、まさか自分で座ることになろうとはな」
グランツは妙に落ち着かない様子で背筋を伸ばしていた。仕切りもなく置かれたベッドを見ないようにしているようだ。
イルシャとミュンの母子は部屋の隅で丸くなっている。特にミュンは遊び回って疲れたらしく、イルシャの足の間でお腹をさらけ出して眠っていた。
野生のやの字もない姿を見て、グランツが微笑する。
なにげなくグランツへ目を向けたシエルは、彼の穏やかな笑みを見てそっと胸を押さえた。
(グランツ様が笑うと、ここが温かくなる)