記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
「俺はクロックス。俺も"大切な人"を探してここにいる」
俺と…ミホナはお互いやっと…気持ちが通じあった。
「…クロさん。私は貴方のことが好きです!」
ミホナは照れて、笑って言った。
あぁ…本当に可愛いな。
「俺も…ミホナが好きだ。ずっとずっと前から…っ」
俺たちはお互いに強く抱きしめあった。
お互いの存在と気持ちを確かめ合うために。
「クロさん、あの時…私を見つけてくれて…声をかけてくれてありがとうございます!私、とっても幸せです!!」
涙を流しながら笑顔で言う、ミホナ。
「あの時、この場所にいてくれてありがとう。俺も今…とっても幸せだ!」

これから、どんな毎日を送るのか。
それは俺とミホナだけの秘密…!

これは記憶を失ったお姫様が冒険者になったお話。

「クロさん、大好きです!」

そして世界一の幸せを手に入れたお話ーー。
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