記憶喪失のお姫様は冒険者になりました

📖盗賊退治📖


「ウォーターウォール!」
私は水の魔法を詠唱し、放った。
「「うわぁーーーっ!!」」
私の放った魔法は見事に盗賊達に的中。
そして弱っているところをすかさずクロさんが剣で切る。
これがいつもの連携プレー。
私が魔法で攻撃し、クロさんがとどめ。
「手応えがないな」
そう言ったクロさんは剣を鞘にしまう。
……まあ、C級以上の依頼だったけどこれはD級からでも行けそうだな。
「クロさん、盗賊相手に手応え求めてもダメですよ」
盗賊は弱い人達ばかり。
だからそんな盗賊達に強さを求めるのはね…。
「クロさん、ギルドに依頼完了の報告しに行きましょう」
「そうだな」
私とクロさんは盗賊達を縛り、近くの街に引き渡した。
そしてギルドへと向かった。

「盗賊退治はやっぱり手応えないな。明日はもっと手応えあるやつにしよう!」
拳をグッと前で握りしめたクロさん。
よっぽど盗賊達が弱かったのだろう。
でもそんな姿がなんだか可愛らしく見えてしまった。
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