姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
食べ終わると何かの気配を察知したのか二人は突然立ち上がると「オレ達、仕事が忙しいから~」「ご馳走様、美味しかったよ」「ありがとう、ウェンディ」「また食べにくるね」と言いながら、嵐のように去って行った。

ゼルナが二人を送りに行っている間、空っぽになった皿とカップを片付けていた。

(良かった……口に合ったみたいで)

まさか自分が客人に出せるようなお菓子を作れるようになるとは思わなかった。


「ウェンディ……!大丈夫だった?嫌な思いはしてない!?」

「ゼルナ様の御友人はとても面白い方達なのですね」

「まぁ…………そうなのかな。騒がしかったでしょう?迷惑掛けてごめん」

「いいえ、とても楽しかったです」

「……!!ありがとう、ウェンディ」

「ふふっ、はい」


そう言いながらも、ゼルナはとても嬉しそうに笑っていた。
< 103 / 215 >

この作品をシェア

pagetop